ALMA ~ずっとそばに…~ Complete Edition

世界で一番NGな恋と同様に定期的に再プレイしたくなる作品なんだよねぇ。
掃除している際にみつけて、2022年になっても再プレイしたので感想を。
このゲームが発売されたのは2004年なんだけど、これ書いている時点で2022年。
ということは、もう18年前のゲームになるのか。
発売元のBonbeeなんてもう活動しているかも不明だけど・・・
(俺はぼんびぃぼんぼんだったころから好きだったよ!!)

まぁ、その辺はおいといて・・・


この頃のゲームってさ、KanonやAirの影響なのか、不思議系の話をやや重めのシナリオにするのが流行なんだけど、キャラの性格付けも含めて、モロにその流れを汲んだ作品になっている感じがする(多分)



ネタバレになるから伏せておくけど、主人公の正体とその結末についてはやや強めのご都合主義展開。人によってはナニソレ?って感じになるかもね。
全体的に”もどかしさ”や”切なさ”の心理描写を上手に描いていて、不思議とシナリオに引き込まれる。全ヒロインのシナリオ好きなんだけど、その中でも特に由衣√や香苗√は本当に好きなので、この二人について感想を書いていこうかなっておもってる。
あと、主人公がバイクにまたがって移動するシーンを「バルルーン」一行で終わらせてしまう謎の文章力はどうかとおもう・・・

由衣√の感想

由衣は主人公の実妹。多くの攻略可能な妹はゲームスタート当初から恋慕がわかるようなブラコン描写が多いけど、由衣はそういうの見せないんだよね。
実はとある契約で兄への想いを封印していて、由衣が我慢できずに平静を装えなくなって途中で契約違反を起こしてしまう。契約違反への罰を受けながらも兄への一途な思いを貫く由衣は本当に健気。ボロボロになっていく由衣を見てるのは本当につらいんだよ!最近のゲームで実妹√たまに見かけるけど、CEじゃない方のALMAが発売されたときは倫理規定で実妹とのアダルトシーンは描けなかったんだよね。しかし、このComplete Editionではその辺がちゃんと描かれている。たかがエッチシーンかもしれないけど、肉体関係があるかないかってのは恋愛では大きなポイントだって思うんだよね。わざわざそういうシーンをシナリオに入れるのは、男性へのサービスもあるのかもしれないけど、基本は二人の関係が強く結びついた事を表現するために必要だと思っている。相手のために命をかけたりする展開をもってくるなら、この辺の関係までいってないと説得力は低い。
第一、肉体関係のない恋愛の話なんてある一定の年齢になると嘘くさくて見てられないってのもある。高校生にもなって伝説の木の下で告白なんて普通しないって、伝説の木なんて野外で立ちバックする以外使い道なんてないんだって

香苗√の感想
香苗√クリア後にカナエ√ってのが出現するんだけど、それがまたすごくいいんだよね。香苗は毎朝起こしに来てくれるエロゲーではよく見かける量産型幼馴染キャラなんだけど、香苗も実は・・・。みたいな展開があるんだよね。
カナエ√の下のシーンでかかるKOTOKOの「ずっとそばに・・」はゲームのシーンをマッチして破壊力がすさまじい。
なんだろう、まるで映画のラストをみているかのようなシーン。
カナエを病院から連れ出し、歌をバックに主人公が楽しかった日々を反応がなくなったカナエに語りかけていくシーンは涙なしでは見れない。
最期の最期にヒロインが微笑んでくれるかどうかはプレイしてのお楽しみってことで。



総評
俺が個人的にすごく好きなので★4つで名作かと。
批評空間の中央値や平均値みる限り俺が特に好きっぽいから人よりいい点数つけてるとおもう。これを読んで一人でも多くの人が興味もってプレイしてくれたらなぁっておもってこの点数。
4 out of 5 stars (4 / 5 名作)

KOTOKOの名曲「Undying Love」でもよかったら聞いて行って